《MUMEI》 . −−−化学室で襲われかけたわたしは、 実験台の上に置いてあったガスバーナーを手に取り、教壇の引き出しにあるライターを使ってすぐさま火をつけて、振り回した。 それから薬品棚のガラスを割って、その中から適当な劇薬を掴み、瓶ごと彼らに投げ付けたのだ。 …………力で敵わないなら、 ブツに頼るしかないわよねぇ〜。 しかも正当防衛だし、 わたし、悪くないもーん☆ 慌てふためく彼らの情けない姿を思い出して、わたしは、ぐふふ、と笑った。 彼らはナベちゃんに、見かけたら声かけてください、と言い残すと、保健室から出て行った。 . 前へ |次へ |
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