《MUMEI》

「ほら、この──」

「日向‥目悪くなったんじゃない‥?」

「ほんとに似てるって」

「似てない」

「似てる」

「似〜て〜な〜いっ」

「そうか‥?」





似てると思うんだけどな、俺は──。





「‥ぁ」





ページ、捲られてしまった。





「絶対似てない」





那加は、気付いているのかいないのか──ちょっと赤くなっている。





「ていうか覗き見しないでくれない?」

「ぅ‥‥‥悪い、つい‥」

「退屈?」

「って程でもないけど‥」

「何かすっごく微妙な返事に聞こえるんだけど?」

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