《MUMEI》 こいつ‥分かっとってわざとしてへんか‥? 「念の為──お薬を持って来ますね」 「ちょっ‥ほんまに熱なんあらへんてば‥」 「そうですか? ──では一応計るだけ計っておきましょうか──」 そない言うて、スバルはまた近付いて来た。 片膝突いて、片手であたしの頭支えたかと思たら‥ 「‥ゎ」 コツッ、とおでこ同士がぶつかった。 「‥‥‥!!」 近っ‥!! 「──ないようですね」 「せやから‥そう言うたやんけ‥」 ていうかもう離れてくれへん‥? おかしなってまいそうや、あたし‥。 前へ |次へ |
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