《MUMEI》 . 義仲は、わたしの顔を見上げて、 ニヤリと笑う。 「オトコが寝てるベッドに忍び込むなんて、璃子ちゃんてば、ダイタ〜ン!」 ふざけた口調で言う彼に、ナベちゃんがため息をついた。 「寝るのは、自分ン家へ帰ってからにしろッ!!クソガキがっ!!」 怒鳴られた義仲は、呑気に笑っていた。 わたしはそんな義仲を見つめながら、 ふと、思った………。 …………もしかして、 さっきの、3年の男子たちとのやり取り、 聞いてたのかな?? でも、今まで寝てたみたいだし、 知らないかも………。 どうしよう。 ちょっと相談した方が、いいかな? アイツら、かなりイカッてたし(←そりゃそうでしょう!)、 義仲、ケンカ強いし、 万が一のとき、 助けてもらえたりするかも−−−−。 . 前へ |次へ |
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