《MUMEI》 . わたしが、さらにつっこもうとしたとき、 ナベちゃんが、イライラしながら言った。 「テメェら、いちゃついてねーでさっさと帰れッ!!」 その言葉に、わたしは慌ててナベちゃんを振り向き、いちゃついてないッ!!と必死に否定した。 一方、義仲はニヤニヤして、ナベちゃんも混ざる?とふざけたので、ナベちゃんが怒ったのは、言うまでもない……。 「櫻井、片倉ッ!!次に面倒起こしたら、タダじゃおかねーぞっ!!」 わたしたちがベッドから抜け出したときに、ナベちゃんが怒鳴った。 ビビったわたしは、どーもすんませんでしたっ!!と頭を下げて、保健室をスタコラ出ようとしたのだが、 義仲はヘラヘラ笑って、カタイこと言うなよーと、ナベちゃんの肩をぽんぽん叩いた。 . 前へ |次へ |
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