《MUMEI》 お礼参り. 廊下に出ていた数名のクラスメイトが、わたしの姿に気づくと、来たッ!と大声をあげた。 …………なにごと? 眉をひそめているわたしのもとへ、すでに登校していた千影が駆け寄ってくる。 彼女は青ざめた顔をして、わたしにまくし立てた。 「ガラの悪いヤツらが、あんたに用があるって教室で暴れてるんだよ!!」 何したのッ!?と叫ぶ彼女の声を聞きながら、思いついた。 …………昨日の、3年!? 逆恨みして、お礼参りにやって来たに違いない。 間もなく、教室の中からゾロゾロと5人の男子生徒が出て来る。 予感的中。 ドンピシャだった。 . 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |