《MUMEI》
当然の理由
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男の反論に、義仲の眉が、ピクッと動いた。

それに気づかず、男は引き攣り笑いをしながらつづける。


「あの貼紙、読んでねーのか!?そいつ、サセコだとよ!!どーせお前も、遊ばれてんだよ!マジになっちゃってさぁ!?」


バッカみてーじゃん!と。

男が、そうつづけるまえに、

義仲は、彼の顔面に、

素早く、右フックをキメて、

一瞬で黙らせた……。


床に沈む3年生を見下ろしながら、

義仲は、うるせぇサル!、と吐き捨てる。


「さっさと消えろ、目障りだ」


床の上でうずくまっている、5人の3年生たちに冷たい目を向けて、フンと鼻を鳴らした。



…………いつものことだけどさ、


やり過ぎだよねー。



わたしは深いため息をついた。

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