《MUMEI》 「那加ちゃんと榛野君のお陰で、私──」 「違うわよ?」 「ぇ」 「実音ちゃんが頑張ったんじゃない」 「ゎ‥ゎゎ‥私がっ?」 「──でしょっ、日向?」 「ぁぁ」 「そっ‥そんな事‥」 「なくないの。自信持ちなさいよ」 「自信‥?」 「そうよ。自信持ちなさい」 「──ぅ、うん‥」 那加に頷くと、鳥居さんはカバンを肩から下ろした。 そしてそこから、何かを取り出した。 「鳥居さん、それ‥」 「あっ、これはですね──手作りケーキです。2人に食べてもらいたいな、って」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |