《MUMEI》

絶対‥ならへんもん。


好きになんならへん。


なったらあたしの負けやもん。


それだけは絶っっ対嫌や。


「そろそろお休みの時間ですよ?」


「きゃあ!? 何でいちいち入って来んねんっ‥」


「驚き過ぎではないですか?」


「ビックリするやろ‥いきなり入って来たら‥」


「僕はちゃんとノックしましたよ?」


「ほんまかいな‥、ぃっ」


「疑ってらっしゃるんですか?」


「‥近っ‥」


ちょっ‥近付き過ぎやアンタ‥。


「ドキドキしてらっしゃいます?」


「してへんッ‥」


「随分と頬が火照っているようですが?」


「あんたの気のせいやっ‥」


なぁ‥お願いやからもう離れて‥?

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