《MUMEI》

「──おはよースバル‥」


まだ昨日のままかも知れんて不安やったんけど──


「おはようございます。ご気分は如何ですか?」


スバル、何ややけに親切モードになっとるみたいに見える。


これが当たり前なはずやねんけど‥コイツがそうやとむっちゃ不自然や‥。


「──どうぞ、お掛け下さい。今紅茶をお注ぎします」


「‥ぅ‥‥‥うん、おおきに‥」


やっぱ調子狂うわ──‥。


「──お嬢様」


「‥!?」


きたッ‥。


「楽しみにしてて下さいね──」


「ぃっ‥」


何か企んどるッ‥。

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