《MUMEI》 好きにしたら. わたしは先生を睨みながら、だったら、と提案する。 「もう、放っといたら?アイツなら、なにがあっても死にませんよ」 例え、地球が爆発してもね! 川崎先生は首を横に振った。 「これは俺の大切な『仕事』なんでね、投げ出すワケにはいかないんだよ」 『仕事』って??と、わたしがさりげなく尋ね返すと、川崎先生は、君には関係ない話だ、ときっぱり返された。 …………つまんねー。 チッと舌打ちしたわたしに、 川崎先生は、言っとくけど、と言い放つ。 「意地悪を言ってるわけじゃない。君のためを思って、関わるなと言ったんだよ。この先、今以上、もっと怖い目に遭うかもしれない…」 わたしは黙って先生の言葉を聞いていた。 先生が、言いたいことは、よくわかった。 ………でも、 わたしは。 . 前へ |次へ |
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