《MUMEI》
一月末から二月
勢いのある女子生徒達が、拓磨に興味を示さなくなり、少しして


俺達、三年生は、あまり学校に行かなくてもよくなった。


その間


出席日数も、進路も問題無かった俺は


暇…ではなく


大志さんに呼ばれ、高山本家に毎日行き


大志さんの仕事を、本格的に手伝い始めていた。


ただし


二月十四日


バレンタインは、登校日でもないのに、志貴に言われて学校に行き


今年も、大量の一口チョコを受け取った。


それと、卒業後のホワイトデーは、さすがに登校できないので


お返しのアメも、バレンタインに俺から渡した。


「ファンクラブ、卒業後はどうなるんだ?」

「ん? 続けるわよ。祐也の様子書いたブログ、私が毎日書くし。

バレンタインとかは、違う場所確保してやってもいいし」


(俺、…もしかして、春日さんと同じ道、歩んでないか?)


そう思っていたら


俺と同じ事を考えたと


祐と葉月さんから、メールが来た。


何故、葉月さんからも来たかといえば


祐が、葛西先輩に会いに行った時に、志貴が書いたブログを葉月さんに見せたからだった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫