《MUMEI》

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−−−爽やかな朝。



わたしが廊下を通ると、


「あ、片倉さんだ!」


「今日もキレーだな!!」


「おはよう!」


たくさんの羨望の眼差し。

慣れているけれど、

やっぱり気分のいいものだ。


自慢のロングヘアーをなびかせて、

極上の笑顔をふりまくわたしは、


「おはよう、皆さん!」



………そう、


だれもが認める、



イイ女!!



わたしのほほ笑み返しに悶絶しているクラスメイトたちを眺めて、ほくそ笑んでいると、


「璃子」


後ろから声をかけられる。

わたしが振り返るとそこには、

美しい笑顔を浮かべた、


「義仲…」


学年イチのイイ男、義仲がいた。


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