《MUMEI》
にゅうがくしき
朝─


カーテンを開ける。

一気に太陽の光が差しこんできた。

眩しい。

「(うわー、ねむっ。もう一回寝よ…)」

と思った時。

部屋のドアが開いた。


「ほら!!純ちゃん早く起きる!」

「んだよー、さっき起きたっつーの」

「でもアンタ…、思いっきり体がベッドに入ってるんですけど」

「………………」

「とにかく!早く起きてくるんだよー。今日は入学式なんだから」

そう言い残すと、ドアは閉められた。

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