《MUMEI》 「……ったく」 そう呟くと、人生初制服に着替えるため、スウェットを脱いだ。 着替えている所、説明すると、 今着替えている少年の名前は仲村純也。 さっきの煩いヤツは、純也の姉、佳奈である。 純也は着替え終わると、朝食を食べに階段を降りて下へ向かった。 椅子に座ると、テーブルには何やら黒い物体が… 「…ねーちゃん 何だよコレ。オレに恨みでもあんの?」 「えっ、一応目玉焼き作ってみたんだけど」 言い忘れていたが、佳奈は非常…というか異常に料理が下手である。 「だから言ったじゃねーか…。朝食とかはオレが作るって」 「だって純ちゃん、起きるの遅いんだもーん」 佳奈は膨れっ面になる。 「はぁっ?どこが遅いんだよ。今何時だよー」 時計は朝5時を指している。 学校に行くには、充分と言っていいほど早すぎる時間であった。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |