《MUMEI》

「……ったく」

そう呟くと、人生初制服に着替えるため、スウェットを脱いだ。

着替えている所、説明すると、

今着替えている少年の名前は仲村純也。
さっきの煩いヤツは、純也の姉、佳奈である。


純也は着替え終わると、朝食を食べに階段を降りて下へ向かった。

椅子に座ると、テーブルには何やら黒い物体が…

「…ねーちゃん 何だよコレ。オレに恨みでもあんの?」

「えっ、一応目玉焼き作ってみたんだけど」

言い忘れていたが、佳奈は非常…というか異常に料理が下手である。

「だから言ったじゃねーか…。朝食とかはオレが作るって」

「だって純ちゃん、起きるの遅いんだもーん」

佳奈は膨れっ面になる。

「はぁっ?どこが遅いんだよ。今何時だよー」

時計は朝5時を指している。
学校に行くには、充分と言っていいほど早すぎる時間であった。

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