《MUMEI》

先輩と俺は、
さっそく相手チームに目をつけられマークされたのだ。


それも身長差20cm以上はあるだろう、
物凄い背の高い奴に。


背丈だけではない。


鍛えられた筋肉により、
体格も大きかった。


まさに目の前に壁状態。


かなり苦戦を強いられた。


とくに現地でしか経験のない俺にとっては、
大苦戦。


先輩は多少の経験があるために、
どうにかフットワークで身動きをとっている。


だが俺は手も足も出なかった。


くそ!


練習しておけば良かった。


もう少し体格差を考えた練習を。


だが今更気付いたところでもう遅い。


なんとかパスが俺に繋がってくる。


よし!!


得意のドリブルを使用するが、
やはり壁に立ち塞がれる。


「賢史、こっちだ!」


先輩が飛び出し、
俺に要求してくるが……。


その時には相手にボールが回っている。


そんな状態が幾度と繰り返された。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫