《MUMEI》 『誰やアンタッ‥どっから入って来よったん‥!?』 『玄関から。何か問題でも?』 『大アリやっ。ていうか堂々した泥棒やな‥普通入るとしたら窓とかやろ』 『それは聞き捨てなりませんね──』 『は‥?』 『僕が泥棒に見えますか?』 『せやなかったらスパイや』 ほんまに、怪しいヤツやった。 カッコだけはいっちょ前やったけど‥どう考えたかて執事には見えんかった。 ‥むっちゃ怪しい。 そない思てたらアイツ‥いきなりあたしの前に跪いた。 『──命令です。僕と契約して下さい』 前へ |次へ |
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