《MUMEI》
旋律。
昨日も今日も客なんていなかった。


誰一人として、足を止めるどころか、見向きもしてくれない。


歌声が悪いのか、曲自体が悪いのか…。


はたまた、場所が悪いのか…。


何一つとして、客が集まらない要素は思いつかなかった。


それは自信過剰とかいうわけではなく、物珍しさで止まる人さえもいないからだった。


実際、この駅前は人通りも多い。


なのに客と呼べる客は一人も集まらなかった。


それでも、毎日毎晩、同じ時間に同じ場所で弾き語りを続けた。


歌が好きだったから。


でも最近は………。

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