《MUMEI》 . 「意外って、なんで?」 わたしが眉をひそめると、千影は肩をすくめた。 「今まで、義仲って、あんたにベッタリだったじゃん?なんかトラブったときは、すぐあんたの肩持つし」 そう言われて、わたしも考えこんだ。 たしかに………。 わたしの傍にはいつも、義仲がいた。 それは、 わたしたちが、 《約束》を、したから。 わたしがピンチのとき、 義仲はわたしを助けてくれる。 そして、わたしは、 寂しがりの義仲の傍に、 いてあげるのだ。 −−−だから、 フィアンセだかなんだか、 よく知らないけどさ、 あんな、ワケのわからんオンナが、 突然、現れたって、 わたしと義仲の、この《約束》を、 消し去ることなんか出来ないんだよッ!! . 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |