《MUMEI》

「〜〜〜〜〜〜‥」


何べんやっても、『好き』しか出ぇへんかった。


ていうか、アイツの気持ち占うつもりやったのに結局‥自分の気持ち占ってもうてた。


やっぱあたし、好きなんやろか。


好きに、なってもうたんやろか。


──あないなヤツやのに。


あたし、負けてもうたんやろか。


『僕に勝てる自信でも?』


──あったよ?


むっちゃあった。


絶対負けへんて思とったんやもん。


好きになんならへん、て。

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