《MUMEI》 でも帰りたないなぁ‥。 またアイツに振り回されるに決まっとるもん。 みんな帰ってもうたしなぁ。 どっかで暇つぶし──て訳にもいかへんし。 とか思とったら。 「‥?」 雨‥!? 雨降ってきよったッ‥。 「嘘ぉ‥」 あたし傘持って来てへんよ〜‥。 ──‥ツイてへんわ‥。 「もぉ〜っ‥」 濡れるの嫌やのに‥。 「‥?」 玄関のとこに誰か立っとる。 近付いたら、ソイツが振り向いた。 「遅かったですね──何か用事でもあったんですか?」 「‥ぇ、アンタ‥」 「──お迎えに上がりました、お嬢様」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |