《MUMEI》
嫉妬まみれ
.

わたしは、ビックリしている彼女の顔を睨みつけて言った。


「いいから、あんたはひとりで帰りなッ!!これ以上わがまま言ったら、ゆるさないよ!!」


本気で怒っているわたしに、義仲は不思議そうな顔をした。


「なに、そんな怒ってんの?」


とぼける彼に、わたしは、お前のせいだろ!と怒鳴り付けた。

義仲はよくわからないといった顔をしたが、そのうち、なにか思い付いたように、ああ、と呟き、


ニヤニヤ笑った。



「妬いてるの?」



…………ええ、妬いてますとも!!


学校中が焼け野原になるんじゃないかっつーくらい、


メラメラとね!!


でも!!


そんなの、


カッコ悪すぎるじゃないッ!!



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