《MUMEI》 出会い頭に危険人物. それから、わたしは正面に向き直り、歩き出す、 と。 −−−ドンッ!! 出会い頭に、だれかとぶつかった。 鼻がもげそうなくらい、痛い。 わたしは悶絶しながら床にうずくまった。 …………いってー!! 鼻血が出たら、どーすんだよ!! わたしは顔をあげ、だれかを睨みつける。 「どこ見て歩いてんだよ、タコ!!」 大声でまくし立てた、その正面には。 「あれ?」 聞き覚えのある、爽やかな声に、 わたしは青ざめる。 目の前に立っていたのは、 スラッとした身体つきの、男のひと。 彼がかけている、黒いセルフレームの眼鏡は、すごくよく似合っていた。 ……………って!! そーじゃなくて! . 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |