《MUMEI》
普通のエピローグ
普通に、生きる事


それが、最愛の人が、遺した俺への遺言


俺は、それを目立たず、地味に生きる事だと思った


でも


気付けば俺は目立っていて


俺の周りには、個性的な人間が揃っていた。


最初はうっとうしい存在が


いつの間にか、大切な存在になり


側にいるのが普通になった。


いろいろあった高校三年間


さまざま人間に出会い


さまざまな普通を知った。


俺の、今の普通は


祐を支えて働く事


壱子ちゃんとメールのやりとりをする事


柊と、志貴と


ついでに忍の幸せを願う事


たまに、高校時代、親しかった人間と会う事


也祐と、春日さんを大切に想う事


他にもあげればキリがないが、主にはこんな感じだ


そして、俺は、そんな普通の事が


当たり前に


普通に続く今を


普通に、幸せだと思う。





ー完ー

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