《MUMEI》

「もっと寄って頂けます?」


「な‥何でや」


「でないと僕が濡れてしまいますから」


「ほな自分の方に傘傾けたらええやん」


「フ‥それではつまらないじゃないですか」


「‥ちょっ!?」


引き寄せられたッ‥。


かっ‥体思いっ切りくっついとるしっ‥。


「──なかなかいい反応ですね」


「うるさいっ‥」


ぁ〜〜〜もぉ心臓はち切れそうや‥。


ていうか、この状況‥。


付き合うとるみたいやんけ‥。


「‥ぅゎ‥」


これも作戦なんかっ‥?


あたしをオトす為の作戦なんかっ‥?

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