《MUMEI》

.

川崎先生は面倒臭いと言わんばかりに、深いため息をついて答えた。


「…カタギなんて、言ってないだろ」



…………あ??


なんだって!?


わたしは眉をひそめた。

川崎先生は頭をカリカリかきながら、つづける。


「李 春蘭の父親は、世界的に有名な『白龍社』のトップで、香港黒社会のドンって呼ばれてるひとだ」



………。


『白龍社』?


『香港黒社会』って、


なに??



いまいち、よくわからない。

わたしがアホな顔を浮かべていると、先生は、要するに…と言った。


「あのひとは、マフィアのボスのご息女なんだよ」



………。

…………マフィア??



わたしは青ざめる。


「マフィアって、英語『ゴッド○ァーザー』の!?」



…………よくわかんないけど、


とんでもなく怖いひとたちでしょ!!


.

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫