《MUMEI》

──邸に帰って来て、やっとスバルから離れられた。


と‥思たのも束の間。


「紅茶にしましょうか」


足止めされそうなんやけどっ‥。


「冷えたでしょう?」


「ぇ‥ううん、そんなには‥」


「それとも僕が暖めて差し上げましょうか?」


「結構デス‥!!」


「そう遠慮なさらずに」


「してへんっ‥!!」


全然してへんからっ‥ていうか迫って来んといてぇっ‥。


「──もうそろそろ聞かせてくれてもいいんじゃないか?」


「‥ぃ‥‥‥」


あかんっ‥追い詰められた‥!!

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