《MUMEI》 「まだちゃんと巻いてない」 「おぇっ」 ストールの端を握られ、走って逃げた反動で絞まる。 「可愛い我が子を送り出すんだから、もうちょい余韻に浸らせて。」 可愛い我が子なら締めないで欲しいですけどね。 「乙矢、フラれたら慰めてね……」 完全に、読まれてるな。 でもオレの意志は伝わっているようで、止めには入らなかった。 「お守りやるよ。それだけの覚悟あるんだろう?」 ストールの中に何か突っ込まれる。 それだけの……って? 中で触って確かめてみた……最初、よくわからなかったのだが………… 「……もう行く!」 「気をつけて。」 乙矢のお節介……! 前へ |次へ |
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