《MUMEI》 「どうしても、七生と二人きりで話し合いたいんです……迷っちゃいましたが、出来れば極秘で。」 バレちゃいましたが。 「それはこういう……?」 懐中電灯で照らされた先に乙矢のお守りがあった。 「は、話し合いたいんです!」 慌て拾い上げる。 「わかったわ……ついてきなさい。」 本当にわかってもらえたのかは定かではないが、鮎子さんに案内してもらえて、安心した。 二人、足音を消ながら二階に行く。 ある部屋に身を潜めた。 「彼の部屋は、この突き当たりよ。 けれどこの先の廊下は監視カメラが家のもの以外を捕らえるとセキュリティが働くようになっているから、簡単に侵入出来ないの。」 前へ |次へ |
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