《MUMEI》

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彼は、わたしのことをまっすぐ見つめて、そこに立っている。


突然、現れた彼を見つめ返して、

わたしは少し、考え込んだ。



…………なに?


今、わたしに声かけたのよね??


『常世高校』の生徒が、


一体、なんの用??


まさか、


『金だけのバカ学校』とか、


イチャモンつける気!?



勝手にそう決め付けて、わたしは身構えた。目の前にいる彼を、全力で睨みつける。



…………断っておきますが、


わたしは特待生枠で入学した、


頭脳明晰な美少女なんだからね!!


アホな内部生とは、


おつむの造りが、違うんだからね!!



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