《MUMEI》
超☆直球!!
.

わたしが黙ったままでいることに慌てたのか、彼…将門は、顔を赤らめ、早口でまくし立てた。


「怪しいモンじゃないからッ!!………って、急に声かけて充分怪しいかもしれないけど!」


なに言ってんだ、俺!!と、ひとりでアタフタする将門を見て、

わたしは、くすっと笑ってしまった。

わたしの表情が和らいだのを目の当たりにして、将門は安堵したのか、彼もにこっと笑う。

それから、穏やかな表情のまま、彼はつづけた。


「学校帰りに、この通りで、君をよく見かけてたんだ。すごくキレイな子だなって。それで、ずっと気になってて…」


そこで言葉を途切らせて、緊張したようにわたしから目を逸らし、顔を強張らせた。

少し間を置いて、

決心したように、彼は顔をあげる。

その瞳は、真剣そのものだった。

将門は、わたしを見据えたまま、言った。


「好きです!俺と付き合ってくださいッ!」



………。

……………って!!


えっ!?


『付き合ってください』って、


これって、


愛の告白??


つーか、超☆直球!!



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