《MUMEI》 超☆直球!!. わたしが黙ったままでいることに慌てたのか、彼…将門は、顔を赤らめ、早口でまくし立てた。 「怪しいモンじゃないからッ!!………って、急に声かけて充分怪しいかもしれないけど!」 なに言ってんだ、俺!!と、ひとりでアタフタする将門を見て、 わたしは、くすっと笑ってしまった。 わたしの表情が和らいだのを目の当たりにして、将門は安堵したのか、彼もにこっと笑う。 それから、穏やかな表情のまま、彼はつづけた。 「学校帰りに、この通りで、君をよく見かけてたんだ。すごくキレイな子だなって。それで、ずっと気になってて…」 そこで言葉を途切らせて、緊張したようにわたしから目を逸らし、顔を強張らせた。 少し間を置いて、 決心したように、彼は顔をあげる。 その瞳は、真剣そのものだった。 将門は、わたしを見据えたまま、言った。 「好きです!俺と付き合ってくださいッ!」 ………。 ……………って!! えっ!? 『付き合ってください』って、 これって、 愛の告白?? つーか、超☆直球!! . 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |