《MUMEI》

陛下は、ショウの前
立腺を目掛けて律動
を繰り返した。


『あー、あっあっ…
んっ…』


ショウの身体が跳ね
ピクピクと痙攣を始
め、自身から熱い迸
りが飛び散った。


その後も、ショウが
気を失うまで、その
行為は続けられた。


‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡

気を失うショウの髪
を撫でながら、陛下
は、そっと囁く。


『見事、私を満足さ
せたな!ショウ。だ
が困ったな、私はお
前を手放せなくなっ
てしまったぞ、どう
する?ショウよ?』


俯せに眠るショウの
背中に手をやり、肩
から腰に掛けての傷
をなぞる。


…夢視を庇った時の
傷痕か…


あの時は、驚いたぞ
血だらけのお前が夢
視を抱いて、私の前
に現れたからな。


敵の大将の私を見て
怯む事もせず、夢視
を助けろ!と告げた
な、自らの命を賭し
て…。


あの時から私は、お
前が欲しかった。


お前のその強い灰色
の瞳が…。

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