《MUMEI》 6話 振り回されっ放し──‥分からん。 『お楽しみ』て‥何なん? アイツが言うとむっちゃ怪しいセリフに聞こえるんよなぁ‥。 「ぅぅ〜‥」 嫌な予感してきたぁっ‥。 『──フ‥』 アイツが笑う時て‥大抵何かしら企んどるんよなぁ‥。 何企んどるんかは知らんけど。 ほんまに分からん。 「──はぁ‥」 気ぃ抜けへんよ〜‥。 「──お嬢様、いらっしゃいますか?」 「ぇ、うん‥」 「支度をなさって下さい。3分以内に」 「何で?」 「命令です」 「ハイッ‥」 いきなりやなぁ‥。 昨日の今日で、しかも朝ゴハン食べたばっかりやのに。 「どっか行くん‥?」 訊いたら、フッ──て笑い声がした。 「──デートです」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |