《MUMEI》

「言うた‥通り‥?」


ぁ‥‥‥。


『弾けるだろう?』


──ほんまや。


「まぁ、それなりにだけど」


「ぅ‥‥‥」


「でも、弾いた事は褒めてやるよ」


「ぉ‥おおきに‥」


何かむっちゃ嬉しい──。


「それじゃあ──」


「へっ‥‥‥ちょ‥!?」


唇ー!?


「──はッ‥‥‥何すんねんっ‥」


「ご褒美をね」


「ご褒美‥‥‥?」


今のが‥?


「足りないようならもう1度──」


「十分デス‥!!」

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