《MUMEI》

街角を見下ろす夜空に、まあるい月が浮かんでいる…。



食パンマンの険しかった顔は、昔のような優しさを取り戻していた。



S専務「ドキンちゃん…。


…おでん……冷めちゃうぞ…。」



立ち去ろうとしていた屋台の椅子に再び腰かける。



ドキン「…………………………。


……うん…(笑)………………。」



ドキンちゃんは、小さく微笑んだ…。




寄り添う二人の肩…




少し離れた場所で、煙草をふかす屋台の親父がいた…。



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