《MUMEI》

ソファに腰掛け、社長の話を聞いていたアンパンマンは、小首を傾げた。



A常務「……………?


…会社にお越しになるときに、何かあったのですか?」



J社長「いや、なんでもない…。」



ジャムおじさんは、この日の朝、出社の道中で解ったショッキングな事実を伏せた。



苫小牧港で上がった、T物産社長の身代わりとなる“人形”が、ジャムおじさんの運転手を勤める男の兄だったことを…



A常務「……………?」



J社長「…あー、ところで、どこまで話したかな…?」



ジャムおじさんは不自然に話を反らすと、先ほど秘書の来室によって中断された話題に立ち戻った。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫