《MUMEI》 好きになん、絶対ならへんて思とったのに。 ──負けてもうた。 完敗や。 「ようやく認めて下さったようですね」 「ぅ‥うるさいなぁ‥」 しゃーないやん、今まで恋なんした事あらへんかったんやもん。 好きになったんは、アンタが初めて。 ほんまやで? それにあたし、恋なんする気すらなかったんやから。 「──まだ残ってますよ? カップに半分程」 「ハイ‥!」 慌てて飲み干したら。 「ゴホッ‥」 むせたっ‥。 「大丈夫ですか?」 「だ‥大丈‥」 ‥? ‥? 背中‥擦ってくれとる‥? 「駄目ですよ? そんなに慌てて飲んだら」 前へ |次へ |
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