《MUMEI》 「ゴホッ‥だってアンタがいきなり言うから‥」 「何かおかしな事でも言いました?」 「言うてへんけど‥」 アンタの声、ドキドキさせるんやもん。 「もう大丈夫ですね?」 「うんっ‥おおきに‥」 ぅゎぁ‥心臓バクバクや。 こっちは大丈夫やないかも‥。 耳まで熱なってきたっ‥。 落ち着けっ‥冷静になるんやあたしっ。 「どうされました? 紅茶が熱過ぎましたか?」 「ちゃうてばぁ‥」 アンタなんやてば、原因は。 ──分かっとるんやろ? 「──フ‥」 「ほらぁ」 「何がです?」 「せやからぁ、アンタ──」 「面白いですね、相変わらず。──取りあえずそれ、召し上がって下さい」 「話逸すなぁっ」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |