《MUMEI》

何を話すん‥?


「話す事なんないやん?」


「そうですか? あると思いますが」


「例えば?」


「そうですね──今後の予定など」


「予定て?」


「フ‥。決まってるじゃないですか」


「‥!?」


今後の予定て何‥?


「心外ですね──お分かりになりませんか?」


「‥‥‥分からん」


いきなり予定とか言われたかて困るよ‥。


「この前──デートした時の事、覚えてらっしゃいます?」


「デート‥」


そや、教会行ったんよな──。


そんで、オルガン弾かされて──キスされて。


「それがどないかしたん?」


「その時にヒントは差し上げてますよ?」


「ヒント‥?」


あのデートのどこにヒントなんあるん‥?

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫