《MUMEI》

「う〜ん‥‥‥」


ヒント‥ヒント‥。


「ほんまなん? ヒントあるて」


「僕が嘘をついているとでも?」


「だって──」


これからの事に関係する事なんあらへんやん。


「仕方ありませんね‥。では‥」


「?」


「特別に──もう1つヒントを差し上げます」


「何なん?」


「2つめのヒントは──何故僕がお嬢様を教会へお連れしたか、です」


「‥何で教会に連れてったか‥」


それがヒント‥?


そんなん──


「あたしにオルガン弾かせる為やろ?」


「ハズレです」


「へっ‥?」


ちゃうの‥?


「ほな何で‥?」

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