《MUMEI》

熱くなってしまった俺。


既にもう、周りは見えなくなっていた。


「You looks at hold a finger in one's mouth !」
(指咥えて見てるんやな!)


単独でそいつから走って離れ、
そのままボールの所まで近付く。


「Hey,give!」
(おい、寄越せ!!)


無理矢理チームメイトからパスを受け、
ボールをもらう。


それからまた単独で上がっていった。


許さへんで!


日本人を馬鹿呼ばわりして、散々侮辱しよって!


完全に我を忘れていた。


ただ、がむしゃらに走りまくった。


「おい、賢史!

早まるな!!」


倉木さんの忠告も耳に入らないくらいに……。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫