《MUMEI》

殺された、よりも僅かばかりは傷つく事も少ないだろうとの勝手な思い込みで
「申し訳、ありません。お嬢様」
どういう理由であれ、主をたばかってきた事へ対しての謝罪
頭を垂れてくるクラウスの頬へ、花蜜に塗れたジゼルの手が伸びる
互いにそれ以上何を言う事もせずに
風に舞い遊び始めた花弁を眺めるしか出来なかった……

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