《MUMEI》

「──お嬢様、準備が整いました。リビングの方へどうぞ」


「ぇ‥うんっ、今行くな」


──よっしゃ──いよいよや。


「‥‥‥ぇ」


リビングの扉開けて、ビックリした。


「何やのこれぇ‥!?」


パーティーでもやるんか‥!?


「さぁ、どうぞ──おかけになって下さい」


「何のつもり‥?」


「まだお気付きになりませんか?」


「ぇ‥」


そない急に言われても‥。


「では今朝、何故僕があの日の話をしたか分かります?」


「あの日の話‥」


──何でやろ。


「今日が丁度あの日なんですよ」


「‥ぇ!?」


今日なんっ‥?


「で‥それとこのパーティーとどないな関係なん‥?」


「つまり──」


「うん」


「今日は僕達の契約記念日です」

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