《MUMEI》
口論
「おいチビ、てめぇ人に怪我させといて、それはないだろ?まずは、お前が謝るべきだろーが!!このボケ!!」

「はぁ!?だったら、お前が僕の部屋に勝手に入った事を詫びるのが先だろ!!」

「なっ!俺だって、勝手に部屋に入った事は悪いと思うけど、ノックしたのに出てこないお前だって悪いだろ!?」

「は?僕は、ベランダに居たんですぅ!!それで、どうやって気付けっていうわけ?」

「う゛、それは…」

「それに、ノックして返事がないからって、勝手に入っていいって事になるんですかー?
この不法侵入者!!」

「この餓鬼…!だいたいなぁ、勝手に入ったからって、いきなり技かける奴がいるか!?
鉄棒なんて危ねぇもん振り回しやがって!!」

「今度は、逆ギレですか。それに、この棒は護身用だもん。今こそ、使うときだろ?」

「ぎ、逆ギレじゃねぇよ!!」

「あー、もういいから取り敢えず名乗れ!お前、何者なんだよ?」

「あ゛?てめぇが名乗ったら、教えてやるよ」

「…そーですか。じゃあ、不審者ってことで向こうの屋敷の護衛隊にでも連絡するかな」




そう言って、内線を取ろうとする少女。本気で連絡するつもりらしい…。





「ちょ、待てって!分かった!!名乗るから!!連絡すんのだけはやめろ!!」

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