《MUMEI》

チョコ「ああぁ…ダメぇ、あんシャワー浴びてないし…あ…汚いわょ…」



そう言って夫の身体を押し返す手にも力は入らない。



カレー「構わないさ……今はキミが堪らなく欲しいんだ…。」



一きわ甘く囁きながら、カレーパンマンは一日の生活臭が染みこんだ妻の肢体に、キスを這わせてゆく。



チョコ「はあぁん恥ずかしぃぃ…」



そんな羞じらいの声は、いつしか甘美な唖ぎ声へと変わっていった。



チョコ「あッアナタ〜、あああぁ…」



夢中で戯れる夫婦の愛欲が、寝室に渦巻いてゆく…。



キッチンでは、造りかけの『鰯の柚子味噌和え』が、まな板の上に忘れ去られていた…。



            :
            :

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫