《MUMEI》
9話 ドキドキな夜
今日も、いつもみたく振り回されて1日が終わった。


「はぁ‥」


‥‥‥眠れへん。


眠たないねん。


──寂しいんかなぁ‥?


「ふー‥」


もうアイツは寝たやろか。


寝てもうたんやろか。


「よっ‥」


ベッドから抜け出して、廊下に出た。


──無意識に、アイツの部屋に向かっとった。


「スバル‥」


「ん‥まだ起きてたのか」


「眠れへんのやけど‥」


「一緒に寝てやろうか?」


「ぇ」


「それを望んで来たんだろう?」


「ぅ‥」


そうなんかな‥。


「なぁ、何メモってたん?」


「明日の予定」


「ぁ、そか──そうやんな‥」


今一瞬‥コイツが執事やて事忘れてもうてた。

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