《MUMEI》
着替えない美少女
「…何で、着替えてないの?」


さすがのクーも、ため息をついた。


「…」


少女は何も答えずに立っている。


困ったクーは悩んだ末に


アルゴンとネオンを脱衣所に入れた。


「「…」」


入ってきた二人は唖然とした。


濡れたままの少女の


…その、美しさに。


汚れが落ちた長い、腰まで伸びた黒髪は、クセが全く無く、艶やかで


整った小さな顔の中でも、特に大きなエメラルドのような、輝く緑の瞳が印象的で


着ていた手術着のような洋服が濡れたせいで、胸は小さかったがそれ以外は完璧なプロポーションもはっきりとわかった。


「着替えてほしいのに、着替えてくれない」


そんなクーの訴えに、アルゴンとネオンは


三回目でやっと反応した。


「男がいるからじゃないか?」


アルゴンがもっともな意見を述べた。


「でも、…心配」

「そうねー。この寒い中、服着たまま水浴びしちゃう位だし」


珍しくネオンもまともな意見を述べた。


「もしかして、着替え自分でしたこと無いからわからなかったりして!」


ネオンはいつも通り、ふざけた意見を述べて笑った。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫