《MUMEI》

自分で思といて何やけど‥離れたら離れたで寂しいなぁ‥。


「ん‥?」


「ぃゃ、アンタ意外と起きとるんやなぁ思て‥」


「君こそ」


「ぁ‥あたしは‥」


えっと‥。


「アンタが起きとるからつられてもうてるだけやよ‥?」


て‥言い訳になってへんか‥。


「せっかくだ──夜通し語り合うのもいいかも知れないな」


「夜通し‥!? しかも何で語り合い‥!?」


「昼間はあまり時間がないし」


「紅茶の時とか話すやん」


「それだって少しだろう?」


「アンタ結構お喋り好きやな‥」


「君は嫌いか?」


「‥何話したらええんか分からんのやもん」


「フ‥。それなら心配いらない」


「ぇ?」


「僕が何か話せば君は必ず反応するからな」


「アンタて人はぁ‥」


確かにその通りやけどっ‥。

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