《MUMEI》
間抜け理事長と鬼畜校長6
「鈴木(すずき)君、早かったね」


誠治さんが笑顔で美少年に声をかけた


…初めて理事長らしいとこ見た


これで


首筋にキスマーク無かったら完璧だったのに


わざわざ目立つ位置に残す辺り


楓校長は、やっぱり鬼畜だ


それにしても、ここの連中は、皆顔と名前合ってねーな


鈴木って…普通過ぎるし


誠治さんの名字 鳳凰寺(ほうおうじ)だから


俺、金持ちって皆すっごい名字ばっかだと思ってたよ


「時間通り来ましたよ」

「悪い。コイツが遅かったから」


楓校長が指差したのは


…俺だった


いや、確かにここに来るの遅かったけど…


あんたが誠治さんとイチャイチャしてたのもあるだろ!?


「ここに来るの遅かったのは事実だろ?」

「… …それは、悪かったよ」


ニヤニヤしてる楓校長に頭を下げた


ムカつくけど、事実だし


「へー、素直だな」

「…駄目ですよ、楓校長」

「わかってるよ。今は遊びは止めたからな」

「なら、いいですけど」


…?


誠治さんと楓校長のやりとりに、俺と鈴木君は首を傾げていた

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