《MUMEI》

腹ばいにさせられて、スカートを捲くり上げられた。

下着も放られ涼しい。

両手で骨盤の位置を確かめ、鷲掴まれる。
溶かされた入口へ屹立としたものが引き付けられた。


「…………ッ、」

拳に力を入れてしまう。


「…………じろー、俺の声に集中して。」

その声が、緊張を和らげた。
首筋にキスが降りしきる、くせっ毛が、こそばゆい。






「……………………ッフ」

七生の鼓動と背に吐かれた息も感じた。
体内では尖端の硬直を知る。


「 頭まで、いったよ」

現状報告が的確でこっぱずかしい。

絡まり滲む汗とが芯まで満ち、背骨に鼓動が伝う。


「――――――――ッ」

声にならない声があぶくのように浮かんでは消え、指の隙間に毛布が詰まる。
下腹部に疼く、微熱。

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