《MUMEI》 腹ばいにさせられて、スカートを捲くり上げられた。 下着も放られ涼しい。 両手で骨盤の位置を確かめ、鷲掴まれる。 溶かされた入口へ屹立としたものが引き付けられた。 「…………ッ、」 拳に力を入れてしまう。 「…………じろー、俺の声に集中して。」 その声が、緊張を和らげた。 首筋にキスが降りしきる、くせっ毛が、こそばゆい。 「……………………ッフ」 七生の鼓動と背に吐かれた息も感じた。 体内では尖端の硬直を知る。 「 頭まで、いったよ」 現状報告が的確でこっぱずかしい。 絡まり滲む汗とが芯まで満ち、背骨に鼓動が伝う。 「――――――――ッ」 声にならない声があぶくのように浮かんでは消え、指の隙間に毛布が詰まる。 下腹部に疼く、微熱。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |